ここの所、特定機密保護法について色々考えてたんですが、何故か以前に訪れたカンボジアの「S21(トゥール・スレン)」で作った曲を思い出しました。



「S21(トゥール・スレン)」とは、クメール・ルージュ(カンボジア共産党)支配下のカンボジア(民主カンボジア)において設けられていた政治犯収容所の暗号名で、稼働中は存在そのものが秘密であったため公式名称はありません。

S21では、2年9ヶ月の間に14,000〜20,000人が収容されたと言われ、そのうち生還できたのは8人(現在身元が分かっているのは7人)のみであった(これまでは7人とされていたが、2007年、別の刑務所に移送されたため生き残った女性1人が名乗り出た)。Wikipedia参照。

その収容所跡に訪れれば、誰もがやりきれない思いを感じます。僕らも例外でなく、しばらく言葉を発せられない者、泣く者、気分が悪くなる者、体調を崩す者、様々ですが、皆一様に深い悲しみを感じていました。

僕はその言葉にならない気持ちを日本に持ち帰り、しばらく悶々としながら、なんとかその感覚を音楽にしました。リンクの「S21」という曲は僕なりのレクイエムです。

来年くらいに再びカンボジアを訪れ、仲間と音楽を作って帰ってくる計画をしています。

また、アジアで活動されている僧侶の林さんと、チベットの方を交えて演奏会をしようという話もあります。林さんからその映像をYouTubeにアップするだけでも、世界に散らばるチベットの方々が「私達は忘れられていない。世界から見捨てられていない」と、どれだけ励まされるかということを聞きました。

◯ ワークショップ関係で学んだ「場づくり・関係性」の視界。
◯ 被災地や自死者追悼法要で再発見した宗教的な「儀礼・儀式」の力。
◯ そして言葉が通じなくても感じあえる「音楽」の力。

僕の持つこれらのリソース活用して、理想や綺麗事や正義感からの運動でもなく、その活動のために自分を犠牲にするのでもなく、楽しみや諸々のエゴも含めた自分自身をちゃんと生かしつつ、ご縁のある方々と活動していければと思っています。

何だかまとまらないんですが、今後もよろしくお願いしますm(__)m